キャンプや非常用のポータブル発電機が壊れた!よくある故障原因と自分で直せるのか?修理工賃の相場は?
こんにちは!
ヤマケンサービスの山崎です!!
本日はプータブル発電機についてお話します!
キャンプなどのアウトドアや非常用・災害用に保管しているポータブル発電機。
いざ使おうと思った時にエンジンかからない!発電しない!何てことがあるかも!!
そんなプータブル発電機のよくある故障原因や直し方、修理工賃の相場をご紹介していきます!
この記事を読むと、発電機を自分で直せるかも!?また、故障しないような予防や直せない場合の修理依頼先もご紹介しますので参考にしてみてくださいね!
目次
ポータブル発電機、自分で直せる?
ポータブル発電機は自分で直せるのか??
結論は、
【機械に強いなら直せるが、苦手ならプロに任せよう!】
です!
ポータブル発電機はガスボンベタイプもありますが、ほとんどがガソリンエンジンが搭載されています。
さらに、100Vを出力するための発電体も付いています。
そして、それらは防音のためにカバーなどで複雑に覆われています。
修理するにはカバーを外して、エンジンや発電体を分解し、故障個所を特定して修理する必要があります。
機械に強い人なら分解しながら構造を理解できますが、機械が苦手な人は分解したは良いけど元に戻せなくなる可能性もある為、最初からプロの修理屋さんに任せた方がトータルで安く修理ができるでしょう。
修理が苦手な人は最後に修理してもらえる業者の見つけ方もご紹介しますね!
修理に挑戦しようと思う人にはこれからポータブル発電機のよくある故障をご紹介していきますね。
ポータブル発電機のよくある故障3選
ポータブル発電機の故障には大きく分けて下記3種類の故障があります。
- エンジンがかからない
- エンジンはかかるけど調子が悪い
- 発電しない
それぞれの故障原因と大まかな修理方法をご紹介していきます。
ご紹介した修理方法がご自身で可能と思われるのであれば是非挑戦してみてください。
エンジンがかからない
ガソリンポータブル発電機で一番多い故障がエンジン始動不良になります。
まず、エンジンがかかる為に大切な3つの条件があります。
それが、良いガソリン(混合気)、良い火花、良い圧縮の3つになります。
それぞれ順番に悪くなった場合の修理方法をご紹介していきますね。
まずは、良いガソリン(混合気)についてです。
ガソリンポータブル発電機には給油したガソリンと空気を混ぜて混合気にするキャブレター(気化器)という部品が付いています。
このキャブレターの内部には髪の毛1本分ほどの小さな穴がたくさん空いており、その穴がゴミなどで詰まるとガソリンが送られずエンジンがかからないと言う故障が多く発生します。
ポータブル発電機は長く使用しないで数年放置すると内部のガソリンが腐ってしまい、穴が詰まることによってエンジン始動不良の故障が発生します。
また、外に放置して雨水などが入ると、その水がキャブレターに入りガソリンではなく水が送られるのでエンジンがかかりません。
この場合はキャブレターを分解してゴミを掃除したり水を抜いたり、小さな穴を全て掃除する事で再びエンジンがかかるようになります。
キャブ不良かを確認する方法は、エアークリーナーを外して潤滑剤(556など)を直接キャブレター内に吹き付けてすぐにリコイルを引っ張って「ブルンっ」て一瞬かかったらキャブレターが悪いと判断します。
次に良い火花のお話をしましょう。
キャブレター不良の次に多いのがこの火花不良でエンジンがかからない故障です。
簡単に交換して確かめれるのはスパークプラグです。
プラグは消耗品なので、古くなると火花が弱くなりエンジンがかかりにくくなります。
また、プラグ以外にも火花を発生させるためにプラグコードやイグニッションコイルと言う部品が使われています。
それらが悪くなっても火花は発生しませんので、分解してどこが悪いか確認して交換すると直す事ができますよ!
プラグや火花が悪いと判断する方法は、プラグテスターと言うテスターを使って火花を確認します。
テスターが無い場合はプラグを外して外でプラグコードにつけてエンジンの金属部分に接触させた状態でリコイルを引くと、プラグの火花を確認できます。(感電や火災の可能性があるので注意が必要)
しかし、外で火花が出てもエンジン内で正常に火花が飛ぶかはテスターでないとわからないので、あくまでも参考までに。
最後に良い圧縮のお話です。
キャブレターも火花も正常なのにエンジンがかからない場合はエンジンの圧縮が弱い場合があります。
ポータブル発電機は自動車同様にエンジンオイルが入っています。
エンジンオイルを定期的に交換しないと、エンジン内部が摩耗して空気を圧縮する事ができなくなります。
すると、エンジンがかかりにくくなってしまいます。
圧縮不良の修理は発電機からエンジンを取り外し、バラバラにしないといけません。エンジンオーバーホールです!
自信のある方は挑戦してみてもいいかもしれませんが、かなりの知識と道具が必要になるので注意しましょう。
圧縮不良の確認は、リコイルロープをゆっくり引っ張って途中で「コクっ」て抵抗があるのが正常で、抵抗がなくいつもまでも軽く引っ張れる場合は圧縮が弱いと判断します。
余談ですが、最近の発電機はインバーター仕様と言って電圧を安定させるためにエンジンもコンピューター制御されている物も多いです。
このコンピューターが悪くなるとエンジンがかからない、調子が悪い、発電しないという故障も発生します。
エンジンかかるが調子が悪い
エンジンがかからない事例を長々とお話ししましたが、調子が悪い故障も始動不良とほとんど同じ原因になります。
キャブレターにゴミが詰まるとエンジンかかるけど調子が悪い事があります。
火花が弱い場合も調子が悪くなります。
圧縮が弱い場合も調子が悪くなります。
コンピューターが悪い場合も同様で、エコモードが効かないや、ずっとエコモードのままと言う症状にもなります。
発電しない
エンジンはかかるけど100Vの発電しないという症状は前2項とは少し違います。
まず、多い原因はAVRと言う部品やインバーターという部品が壊れて発電しない事です。
古い機械はAVRと言う電圧を制御する部品ですが、AVRならそこまで高額ではありません。
しかし、最近のインバーターだとかなり高額な部品になります。
機種によりますが、10万円前後します。
他には発電体のコイル本体が壊れる事があります。
こちらは電気を発生させるためのもので、こられたらエンジンから外して分解、交換しないといけません。
故障ではない症状事例
さて、これまで3種類の故障を紹介してきましたが、故障のようで故障ではない事も時々あります。
取説を読めばわかることですが、中古機など取説が無いものは誤解してしまう事もあるので参考にしてください。
まずは燃料キャップのリザーブをOFFにしたまま使っていると突然エンジンが切れます。
これは燃料タンク内のガソリンが減るとタンク内が真空状態になりガソリンをエンジンに送れなくなることでエンジンが止まってしまいます。
次にエンジンかかるけど電気が出ないというのは、発電機のブレーカーが落ちている事があります。
過負荷を検知すると発電機を守る為のブレーカーが落ちていると電源を遮断してしまいます。
また、回転が上がらない事もありますが、エコスイッチが入ったままの事もあります。
上記症状は故障ではなく使い方なので、機械をよく見たり、取説がある場合はしっかり読んでみましょう。
ポータブル発電機故障の予防対策
ポータブル発電機が故障してしまうと修理代ももったいないですよね。
なので、ここからは故障しない為の予防策を使っている時と、長期保管する時に分けて説明していきます。
予防策をすることで発電機を故障から守ったり、いざと言う時にすぐ使える状態にしておくことができます。
いざと言う時に使えなかったら困りますからね。
使用時編
使用時に注意する事は2つあります。
ガソリンを入れる時と使用電力です。
まずガソリンを給油する時に給油用ほガソリン携行缶はキレイですか?
携行缶の中に水やゴミが入っていて、そのまま一緒に給油してしまうと発電機の燃料タンクにゴミや水が入ってしまい、故障へと繋がります。
携行缶がキレイな場合は良いですが、少しでも怪しいと感じる時は携行缶の底は残して注ぐようにしましょう。
ゴミや水はガソリンより重く、底へ沈んでいる事が多い為沈んでいる不純物がガソリンタンクに入らないように給油することが大切です。
また、使用時や保管時に野ざらしで雨に打たれる場所での使用は避けましょう。
いくら燃料キャップがしっかり閉まっていても、燃料キャップには空気と取り入れる小さな穴が開いているので雨ざらしにしていると水が入っていしまいます。
次に使用電力に注意しましょう。
発電機には発電電力が決まっており、それ以上の電力を使用すると故障する事があります。
通常では発電機側のブレーカーが落ちて電気回路を保護しますが、それを当てにしてはいけません。
最近のインバーター仕様の発電機は特にデリケートで、過電流が流れるとすぐにインバーター本体が焼けてしまいます。
電気製品には定格電力と起電力があります。
電気製品を使用するときは、起電力を確認して充分な発電量のある発電機で使用しましょう。
長期保管時編
使用シーズンが過ぎたり、災害用で長期保管する場合の注意点をご紹介しましょう。
まず、「ガソリンは腐る」と言う事を理解していただきたいです。
温度や湿度によって腐るスピードは変化しますが、長期保管しているとガソリンが腐り、腐ったガソリンには火が付かずエンジンがかからなくなります。
また、腐りが進行するとタール状(ガム状)になりキャブレターの小さな穴を塞いでしまいます。
なので、長期保管する際は必ずガソリンを全て抜ききってください。
燃料タンク内のガソリンはもちろん、キャブレターにも少量のガソリンが溜まるようになっているのでその部分も全て抜ききって保管するようにしましょう。
キャブレターのガソリンの抜き方はキャブレターのドレンボルトを緩めてガソリンを抜きますが、詳しくは取説を確認してください。
取説が無く、わからない場合の一つの方法は、タンク内のガソリンを全て抜ききって燃料コックを締めてエンジンをかけ、エンジンが自然に止まるまで回しましょう。
そおすることでキャブレター内のガソリンを使い切ってある程度空にすることができます。
そしてできるだけ風通しが良く日の当たらない涼しい場所で保管するようにすれば次に使用する時に故障せずすぐに使用することができます。
ポータブル発電機を自分で直せない時は?
保管対策を忘れていたり、万が一故障してしまった時に、ご自身で修理する自信がない。お願いできる修理業者を知らないという方の為にポータブル発電機が壊れた時に修理依頼できる修理屋さんをご紹介します。
最初にもご紹介しましたが、もしご自身で修理する自信がない方は分解する前に最初から修理屋さんに依頼した方が安く済むことが多いです。
修理を行っているのは、専門の修理業者が一番おすすめです。
専門で修理しているので、知識も経験も豊富なため信用できるでしょう。
しかし、専門で修理を行っているところは少ないので、近くにない場合は大きなホームセンターや建設機械のレンタル店などでも修理を受け付けているお店もあります。
「知らないお店やホームセンターに修理に出すのは不安」「遠くても専門の修理業者に修理してもらいたい」と言う方は、一度ヤマケンサービスにご相談してみてください。
ヤマケンサービスでは修理整備業10年の経験を活かしてお客様のご要望にできるだけ応えるられるようにと考えています。
遠方からでも郵送できる小さな発電機ものであれば修理可能です。
また、メールでのご相談・お見積りは無料ですのでお気軽にお問い合わせください。
発電機はとても高価なものです。
できるだけ修理して長く使えるようにして、費用を抑えましょう。
EENOURのポータブル発電機のコンセント部分のカバーが欠損してしまい、修理業者を探しています。
始動、発電は問題ないのですが、コンセントにさすことができません。
コメントありがとうございます。
EENOURは大手メーカーではありませんので部品の手配ができるか不明なところです。
できるだけご対応できればと思いますので、発電機の型式や製造番号など詳細をお問い合わせよりご連絡いただければ幸いです。
こちらのホームページのお問い合わせページからご連絡いただければ私宛に届きますのでよろしくお願いいたします。